稲沢市 おおみやピアノ教室ドルチェのブログです🎹
小中学校では、授業での音楽鑑賞の後、必ず「感想文」を提出します。
そして、その評価が通知表の「鑑賞」の項目に成績となって反映されます。
感想文を読ませていただくと...
たいていのお子さんは「〇〇だった」の一言で終わり!
「もう少し書くことないのかなぁ」という感じです😅
ところが
中学3年生のAくんは素晴らしい感想を書きました!
※記事の下の方にAくんの感想を載せましたので、最後までぜひ読んでくださいね。
どうしてこのような感想文が書けたのでしょうか?
Aくんは知的好奇心が旺盛なお子さんなので、
お教室ではピアノを弾くことだけでなく、音楽の知識や、リコーダーや歌の実技表現、楽器についてなど、幅広く、バランスよくレッスンしてきました。
それが身についた結果だと考えます。
前置きはこの辺にして...
曲と一緒にAくんの感想をご紹介します。
鑑賞曲は中学3年で習う、ムソルグスキー作曲・組曲「展覧会の絵」
曲を楽しみながら感想文をお読みいただければ、と思います。
※アンダーラインは中学の音楽の先生が書き込まれたものです。
A「グノーム」
チェロ、コントラバスなどが奏でる重低音の上に、怪しく輝く光のような音を出すチェレスタが乗って妖怪の独特な存在感を表していると思った。
何回も休符を挟むことで、だんだん妖怪が近づいてくるように思えた。
C「キエフの大門」
トランペットが使われていて、まさに何かをお祝いするような力強く華やかな曲。
トロンボーンやトランペットの堂々としたメロディに
弦楽器全体が息を合わせたリズムを加えていて、とても祝いにぴったりな音楽になっていた。
コントラバスや高音(の楽器)で同じ旋律を奏でた後、
最後に全ての楽器がオールスターのように曲を締めくくるところが圧巻だった。
まるでガルトマンの10枚の傑作を見終わった満足感を心から表しているように感じた。
キエフの大門
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B「バーバ・ヤーガの小屋」
トランペットの不協和音やクレシェンドしていくヴァイオリンのピチカートやヴィオラ、大太鼓が魔女の不気味な家から何かが出てくるような感じがした。
ドーン・チーンという荒波のようなリズムが繰り返されていた。
D「卵の殻をつけたひなどりのバレエ」
ピッコロなどの木管の音が鳥の鳴き声のように聴こえた。
クラリネットがひなどりのピヨピヨという鳴き声を
ヴァイオリンや小太鼓はひなどりが音楽に乗りながら華麗に舞っている姿が想像できた。
Aくんの感想文を読むと、音を聴いて何の楽器か判別できる事、
クレシェンド、ピチカートなど表現の変化も聴き取れる、など耳が育っているだけでなく
イメージ豊かに音楽を捉え、想像力豊かで、読んでいても楽しくなりました。
Aくんはこの他、歌やアルトリコーダーなどの実技テストの評価も非常に高く、
合唱コンクールでは指揮者としても活躍しました。
ピアノを通して、音楽のレッスンがAくんの興味を広げ、活躍の場を広げたことだけでなく、
今までのレッスンの「集大成」となった感想文を読ませていただき、
感動すら覚えました。
子どもたちが、このように育っていくことが何より嬉しいです。
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